私の名前を知る人は極僅か… 僕の名前を知る人はいない… だから…こんなに接してくれる彼が珍しくて… だから…こんなに接してくれる彼女が珍しくて… 気付いた時には… お互いが愛しかった…… ブラッディローズ 〜Sad Halloween〜 「そりゃ、50年もすれば街の風景も変わるのは当たり前か…」 ここはとある国…現実に存在するか否かはわからない。 現代で言うなればヨーロッパやイギリスが近いと思われる。 そんなどこぞにある国の夜…少年と思しき人物は佇んでいた 歳は少年と青年の中間ほど16、7歳といった所だろう。スプリングノート…別名、草原の華やかさとも言うべき色の髪にシグナルグリーンと言う色の瞳をもつ少年。 唯でさえ暗く見えにくいこの時間に黒で統一された服を着込んでいる。 しかし、その黒のお陰で…少年の顔が月夜に照らされた時は少年の顔は一層綺麗に見える…つまり、かなりの容姿の持ち主。 「…流石にもう忘れられてると思ったのに…」 昔の事を思い出しながらを考えながらたか高台から草原へと下ったつもりだったのにどうやら間違えてどこかの伯爵の私有地に入り込んだらしい。 「柵もないなんて…珍しいな…」 草原を降りていくと大きいとまでは行かない屋敷を発見する。 「こんな屋敷も昔はなかったのに…」 慈しむ…悲しむ…どちらとも取れる顔で屋敷を見上げていた時、不意に誰かに声をかけられた。 「こんなところで何してるの?」 不意をつかれ一瞬身をひくがその相手に敵意がない事はあからさまだった。 あどけない瞳はターコイズと言う宝石にも引けを取らない美しさで…その瞳とは対照的なショコラ色の髪。歳は自分と変わらないだろう。どこにでもいそうな少女なのに… 何故か目が離せなく… …何かに対する強さと言う美しさを持ち… そして… 自分と同じ…切なさを隠していた… 「コレは失礼…久々に里帰りをしたら…道を間違えてしまって… 高台を下ったらここに出てしまったのさ…」 「高台って…ああ、あの公園ね。だけどあの公園は今は家の土地よ?正門からでなければ行けないのにどうやって入ったの?私はずっとここにいたけれど…あなたが入ったところは見てないし…」 そんな少女の声を掻き消すかのように待ちの憲兵があわただしく何かを叫んでいる 「いたか?」 「こっちにはいない!もう、そんな年なのか?!」 「また、治安が悪くなる!くそ!」 いつもなら聞き流したであろうその言葉。だが、最後にはき捨てられた言葉が自分の耳を疑うようなものだった。 「どこに行ったんだ!あの吸血鬼は!」 『キュウケツキ』 それはこの地方に伝わる都市伝説のような本当にある話。 数十年に一度、街に飛来しては美しい美女の生血をすする化け物。 そして、その生命力は強く、杭で心臓を打つか陽にさらさなければ死なないと言われる…。 そして、その容姿は誰もが見とれるほどの美しさだと伝わっている… 「へぇ…そんなものが出たのね。」 「君は怖くないのかい?」 「別に。吸血鬼が欲しがるほどの美女でもないし。美少女なら分かるけど。」 そのせせら笑う顔にはまだ幼さが見える。 「自分で言う人間ほど美しくないよ。」 「悪かったわね。でも、どんな顔してるのかしら。伝説によるとかなりの容姿の持ち主らしいけど。見てみたいかも…」 「…今、目の前にいるじゃないか。」 「え…」 その言葉に少女の行動が止まり、雲で隠れていた月が顔を出し… その少年の姿を露していく… 「…確か…黒の服を好んでよく着ると言われる…」 まだいたと思われる憲兵の言葉がが少女の中にあった半信半疑な考えを肯定へと変化させる。 「貴方が…吸血鬼…?」 「まぁ、そう言われてるね…怖い?」 少年は人を小ばかにするような態度で少女に問い掛ける。 大抵の女性は悲鳴を上げて気絶したり、恐れをなして逃げてしまうが、彼女は違った。 「怖くは無いといえば…嘘になるけど…逃げるまでは怖くない。」 「へぇ、珍しい人種だね。大抵は男性でも逃げるのに。それとも君はそこまで女性として自信がないのかな?」 「ち、違うわよ!」 とても上流階級だとは思えないほどの表情の出し方。 「なら、何故?」 「…だって、もし貴方に血を吸われて死んだとしても。誰も傷つかないし…誰もわからない。だから、逃げるまでは無いの」 「……」 その表情と言葉はとても10代の少女には重過ぎるものだった。 「…家族は?」 「両親と弟がいたけど…母さまの国に帰る途中で行方知れず…今は召使を除いては一人よ。」 「…身寄りがないというわけだね。」 「率直に言うとね。でもまさか、吸血鬼とこんな風に話すとは思わなかったわよ。貴重な体験かも。」 開き直るかのように笑いを浮かべる少女。 「面白い人だね、君は。名前は?」 「あら?人に名前を名乗る時は自分から言うべきよ?例え吸血鬼だろうが紳士のする事はちゃんとしなくちゃ。」 「最もな意見だけど、それは無理な話だね。」 「どうしてよ?」 「人が吸血鬼と呼ぶ人種は名前を基本的にはあらわにすることは無い。例外を除いてね」 「例外?」 「吸血鬼は一生に一度だけ一人の人間に対して名前を言う事を許される。それはもちろん、一生愛すべき人にだけ…だから、吸血鬼である僕の名前を知る人は産んでくれた両親ぐらいだね…」 「なるほどね…でも、何となく私も似てるかも」 その少女の答えに疑問した表情を浮かべる吸血鬼 「私は名前を言う事許されてない訳じゃない。名前を覚えられてないのよ…。」 「覚えられてない?」 「『お嬢様』『伯爵様の所のお嬢様』『伯爵様のお嬢さん』…みんな名前じゃなくて位で呼ぶの。父さまが伯爵だったから…だから私の名前を覚えてる人なんていない。」 「だから似てると言うわけか…」 「そうよ。…それにしても今日は冷えるわね…」 少女は軽く身震いをする。無理もない。彼女は薄着でとてもこの時間に外に出るような格好とは思えない。「え…?」 「貸しておくよ…全くこんな夜中に君は何をしてるんだか…」 吸血鬼は自分の着ていたマントに似た上着を少女に被せる 「貴方はいいの?」 「風邪をひくほど吸血鬼はやわじゃないよ。…でも、寂しい場所にすんでるんだね。伯爵ほどの地位があった人の家ならもう少し住宅地に近い場所に行けばいいのに…」 「…別に良いのよ…ここが一番迷惑がかからないから…」 「…?」 意味ありげな少女の言葉は今の吸血鬼には理解が出来なかった。 「これ、何時返せばいいの?」 「さぁ…?気が向いたら僕がとりに来るさ…」 「気が向いたら…ね。そうだ、暇なら毎日でも来て…。貴方が私の血を吸わないのは分かっているからそれに、夜は暇だもの…」 「変わった人だね…君は…」 吸血鬼はそう笑いの残すと高台の方へと姿を消して行く。少女は追っかけたのだが、既にその時には姿はなかった。 「本当に来るとは思わなかった…」 「君が来て欲しいっていったんだろ?」 あの吸血鬼は次の日…少女の要望どおり彼女の家を尋ねていた 「でも、あんたのいる場所が凄いかも…よくそこまで登れたわね…ここ3階よ?」 「吸血鬼をなめてもらっては困りますよ」 今彼女がいるのは3階のテラス。吸血鬼はそのテラスの傍に生えている木から登ってきたらしい 「君達が言う吸血鬼は運動能力が半端じゃないんだ。流石に空は飛べないけど。」 「だから、高台に正門通らずに行けた訳ね…でも、空飛べないならどうして…?」 「空を飛ぶと言うよりはジャンプ力が高いんだ。あとは着地する時の脚力とかね。」 「へぇ〜結構間違った伝説が受け継がれてるのね。」 「大分間違ってるよ…と、今日はこの辺で失礼するよ。君もあまり夜更かしはしないほうがいい。」 「ありがと…」 その吸血鬼を見送る少女の姿は何かもの悲しげだった… 「あと3日……」 「ええ?!吸血鬼に噛まれても不死身にはならないの?」 「それも間違った伝説だよ。」 次の日も吸血鬼はやはり少女の屋敷へと足を運んでいた 「あのね、僕らは別に美女の生血をすするわけじゃないよ…というか、そんな習性は無い。」 「だって、吸血鬼に噛まれると永遠に生きるとか、見合わないものだったら殺されるとか……」 「はぁ…あの事件まだ引き継がれてるのか…一応説明するよ。僕ら吸血鬼には血液型がないんだ。だから君達で言う…輸血?あれは医療器具とかは使わないで噛む事によって行う。だから、目撃されてるのは輸血のシーン。」 「なんか自分の知ってる伝説に不安が出てきたかも…」 「まだ続きはあるよ。それで、死者が出たって言うのは多分無謀な若者が一人の人間に対して吸いすぎたんだよ。今でもそれは申し訳ないと一族中が思ってる。それに、確実に不死身にならないと言うわけじゃないんだ」 「どういうこと?」 「出ておいで。ロゼリア」 吸血鬼は軽く呼び声をかけると可愛らしい花の妖精と思し着物が姿を表す 「可愛い子ね。ところで…これは何?」 「コレは僕ら一族と行動を共にする妖精のようなものだよ。ちなみに僕の付き人はロゼリア。それで、不死身なのは彼女達一族と関係がある。僕ら一族は人間と愛し合った時に彼女達の手を借りるんだ」 「借りる?」 「そう。結婚相手である人間に願いをひとつだけ聞いてあげる事。彼女達にはそれが可能なんだよ。つまり魔法使いってことかな?愛すべき人に自分の名前を告げることか口付けが契約の印と言われてる願いを叶えると言う契約。僕らのような異種の所に来るわけだ。それの御礼と言う意味でね。」 「でも、それが何で不死身と関係あるわけ?」 「えーと…ちょっと聞くけど、もしかして僕ら吸血鬼も不死身だと思ってる?」 「違うの?」 少女の無知な考え方が悪いのか世間の言い伝えが悪いの…吸血鬼はため息をつく。 「僕らは不死身じゃないよ。ちゃんと人と同じ死に方もするし。」 「え?!じゃぁ、心臓に杭打つとか…」 「普通の人間でも死ぬよ…」 「陽に当たると砂になるとか…」 「それは僕らの人種で時々生まれるアレルギー体質の奴。日が悪いんじゃなくて、いきなりの光にびっくりしてショック状態に陥ると砂になる死に方になるわけ。」 「殆ど伝説と違うじゃない…」 「まぁ、100年以上で染み付いた言い伝えなんてそんなに簡単にひっくり返る訳じゃないし。諦めてるからいいけどね。…まだ話す気だったけど時間だね。それじゃ、今日はコレで…」 「うん…また明日……」 「……」 やはりその日の彼女の顔も切なく…日ごとに暗くなっていた… 「あと2日…」 「それじゃ、昨日の話の続きだね…」 今日で3日目…吸血鬼はこの場所を安息の地として使うようになっていた。 「人の願いをかなえる…その場合大半の人間が願う事が吸血鬼と同じ寿命になりたいと願うんだ。当たり前な願い事だと思うよ。愛する人と同じ歩幅で歩みたいと思うのは。僕らは寿命が人の倍以上あるからね…だから不死身と間違われやすいんだよ。」 「そう…なんだ…羨ましいな…」 いつも笑って返してくれる彼女の表情が一瞬暗くなる。 「どうかしたかい?」 「ううん。なんでもない。所であんたはいくつなの?」 「さぁ…60以上だとは思うけど…」 「ろ、60?!かなり年上じゃない!」 「一族では若い方だよ…人間でいうと16歳から18歳くらいだけど…君はいくつ?」 「15歳…」 「同じ年くらいだね。」 「爺さんに言われてもね…。」 「結構君も酷いこというね…」 「あはは!でも、なんで今まで見なかったの?あの、お城に住んでたんでしょう?」 少女の言うお城とは幼い頃からずっと大人たち言われていた絶対に入り込んではいけない場所…別名吸血鬼の城。 「僕は体が弱くてね…50年間休養の意味も込め寝かされてたんだよ。起きたら街の風景は変わってるし…それじゃ、今日は早いけど、この辺で…」 「待って!」 少女は一旦テラスから部屋に入ると駆け足で何かを持ってくる。 「これ…返す。」 「ああ、この間貸したやつ…」 「うん…今までありがとう…それと、もう明日からは会えないと思う。」 「どうして…?」 いきなり告知された彼女の言葉 「私ね、明日から母さまの国に帰るの。だから…会えない。召使もう解雇したし…今まで本当にありがとう。」 「そういう事か…僕も楽しかったよ。吸血鬼と知りながらここまで接してくれたのは君が初めてだから。」 「うん…頑張っていいお嫁さん見つけてね…それじゃ…」 少女は駆け足で屋敷にないに入り吸血鬼が消えるまで窓から見ていた… 「明日のなの…私じゃ…貴方と…一緒にいられないの…」 吸血鬼は再びあの高台に存在していた… 50年間寝ていた自分は全てに置き去りにされた… 街にも風景にも…そして…世の中からも… だけどそんな自分に安住の地を与えてくれた彼女… 吸血鬼を恐れないで接してくれた… 考えたら… 「名前すら聞いてないじゃないか…」 今日にはもう旅立つとは言っていたが、間に合うだろうか? 吸血鬼はもって生まれた運動能力を発揮し5分はかかる場所にある屋敷に1分ほどで付いてしまう。 召使は解雇したといっていた。だったらもしいるとなれば彼女しかいない。 普段はテラスに登るが今はそれ所ではない。玄関から入りしらみつぶしに探す。 キッチンに客室…見たことのない場所ばかりで混乱したが、大きな扉の前で足が止まる。 その扉は重たく、金属の独特の音が空間に広がった。 そしてそこに… 彼女はいた… 「どうして…?」 彼女はいつも着ていた赤いドレスとは対象的な白い布のような服に身を包まれていた遠目から見ればウエディングドレスにも見える。 「なんで…君こそまだ残ってるんだ…」 「今、きちゃ駄目なの!!」 「え?」 その時、大きな音共に数人の体格のよい男性が入ってきた 「時間です…お嬢さま…」 「分かってるわ…」 「どういうことだ…?」 「私がこんな辺鄙な場所にいる理由はね…病気なのよ…。血が足りなくなるって言うね…。数年前に血が欲しくて…危うく友人を襲いかけたの…。だから自分でこの場所を選んでみんなにも迷惑がかからないように生きてきた…だけど、やっぱりみんな怖がるから16歳の誕生日までしか生きないって決めたの…本当にごめんね…我侭で…」 涙を流しかける少女はあくまでも笑って過ごす。 「吸血鬼も一緒にいるぞ!!やっぱりお嬢様は…」 「違う!この人は関係ない!やるなら私だけにして!」 吸血鬼の前に立ちはだかった少女は強くそう示した。 「お嬢さま…本当にすいません!どうか、神のご加護があらん事を…」 その場で泣き尽くしながら一人の男性が銃の引き金をひいた… 「あんたにもう少し早く出会えてたら…きっと良かったんだろうね…」 …サヨナラ… 「…ッ!」 「え…?」 その状況に訳が分からず理解するまで少しかかった。 目の前に人が立っているのはわかる。…そしてそれと同時に今までに見たことのない速さで床が緋色に染まっていく…。 「吸血鬼がお嬢様を庇った!」 「あんた…何やってるのよ!」 「本当に何やってるんだろうね…。君が最初に漂わせていた切なさの原因はコレか…」 力なくその場へと倒れ、少女は慌ててそれを受け止める 「馬鹿じゃないの!何でかばうのよ!死ぬって言ったじゃない!吸血鬼だって…」 「本当なんでか分からないけどね…」 「早く、私の血を…そうすれば輸血になるんでしょう?!」 「君から血を分けてもらうなんて無理な話だよ。…唯でさえ、血が少ないのに…」 話せば話すほど吸血鬼の血は床を染めていき、同時に少女の白い服まで染まる。 「そんなこと言ってないで早く!死ぬわよ!」 「そうだね…」 少女を噛まれるのを覚悟で一瞬痛さを堪えるために目を瞑るが痛みではなく、暖かさを感じた… それは首筋ではなく…口付けと言う名の…契約… 長い時をかけた契約を終えると 「…僕の血は血液型がないといったよね…君が僕の血を使えばいい」 「…あんたが死んじゃったら意味がないじゃない。…私は誰にも求められてないのに…」 「君なら大丈夫…それとね…僕の名前は『シュウ』…それで君の前は…」 「……!ハルカ…母様の国の言葉で…暖かい季節をあらわすの…薔薇が咲く暖かい季節」 「そういい名前だね…ハルカか…」 「シュウって言う名前も母様の国では季節と意味合いを持つのよ?」 「そう…勉強になったよ…それじゃ、悪いけど僕は先に行くよ…」 「馬鹿…。」 そんな強がりの台詞を言うハルカ。…しかし…床は徐々に深紅での色で満たされていく。 それはハルカの着ていた白い服とともに。 「悪いけど…貫通してたみたいね…。」 そしてあっという間にハルカの白い服は深紅の服へと変わって行った。そして何かを感じ取ったのかハルカは笑ってロゼリアの方を向く。 「…ねぇ、ロゼリア…私のお願い聞いてくれる?」 ロゼリアは苦痛な表情を隠しながら笑うと耳打ちされたハルカの願いを聞き届ける。 その瞬間その部屋は光に包まれ数人の男性が気がついていた時には… 二人の姿はなかったという… ロゼリア…私とシュウを一生離さない形にして… そうね…愛を象徴する薔薇にでもして… そうすれば一緒にいられるよね? …君という人は全く… 馬鹿にしてる? …いや、別に… 数年後…吸血鬼と呼ばれる人種は差別される事無く普通の生活を送れることとなる。 それは言うまでも無く…一人の吸血鬼と…一人の少女の犠牲があってこそ…。 更に数年後…あの伯爵家の家の庭には… 見たことのない花が咲いていた… それは血のように赤く… 何かを愛すような切なさを持ちあせていたため… こう呼ばれるようになった… ブラッディローズと… -------------------------------------------------------------END--- 作者より… 長いよ…しかもハロウィンでこんな悲しいネタを 書く作者を許してください。夏休み辺りから書きたかったんです。 書いてて楽しかった…。パラレル時代物好きですね。 今回はシュウが吸血鬼。いや、ハロウィンでシュウが これ以外に何がるんでしょう?と言う考えで浮かびました。 吸血鬼とか聞いて悲恋書きたいと思ったんですよ。 貧困な脳みそだ。そしてキスシーン初めて書きました。 それだけ恥ずかしくなく書くかを考えたんですが 自分の貧困な脳みそではコレが限界でして…(汗) しかも、ハルカの性格少し大人しめ。 今回は結構いやだと言う人も多いでしょうが、 どうか、お許しください。あと、悲しいので 終らせるのちょっと可哀想なので、下に余談らしきものを。 ポケモンセンターで開かれるハロウィンの仮装ネタを探しにきたハルカは 一冊の本を手に取り何故か号泣している。 「コレ悲しすぎるかも〜!!」 「君ね…楽しい気分をそうやって悲しんでどうする…」 偶然にもこのセンターに居合わせたシュウ。 「だって悲しいよ…結局死んじゃったんじゃない!」 「そうとは限らないよ…その本は…昔、僕もどこかで読んだけど… 人の解釈のよって違うんじゃないのかい?」 「そうなのかな…お互い名前を呼んだところの名前はインクが滲んで 読めないし…!そうだ、シュウこの吸血鬼やらない?私こっちの伯爵令嬢やる!」 「やってもいいけど君は令嬢と言うキャラじゃ…。」 「良いのよ!楽しければ…でも、吸血の衣装ってキミマロ君に似てるかもね」 「…それじゃ、本当の吸血鬼の美しさを演じるよ…」 こんな感じです。長々とすいませんでした 2004.10 竹中歩 |