「ただいまー!」 ハルカの声の後直ぐにバタンと大きな音がして扉は閉まった。 廊下からテトテトと言う足音が響きそれは母の後ろで止まる。 「今日も遅かったのね。」 「うん。クラス展示とか実行委員の仕事とか。」 「実行委員の仕事?」 「そう。学園の案内とかね。」 カバンからお弁当箱を取り出し、それを母に託す。 「もう直ぐ晩御飯だから先のお風呂入っちゃいなさい。」 「はーい。」 「…あら?」 ふと、荷物を部屋に置きに行こうとしたハルカに母は違和感を覚える。 「何?」 「ハルカ…あなた…」 母親の顔に何かを察したハルカは軽く微笑んで。 「ごめんママ。明日は…絶対に明日は…」 そしてハルカは音を立てて階段を上っていった… 『文化祭〜文化祭実行委員〜』 文化祭3日目。 鳳炎中等部の文化祭は約一週間。平日だというのに学園祭の賑わいは相変わらず衰えない。 晴天の秋風の中シュウとハルカは昨日同様文化祭実行委員の仕事にいそしんでいた。 「クラス展示が休みでも実行委員の仕事があるもんね。」 「それを承知で君は立候補したんだろう?」 実行委員が文化祭に忙しいのは目に見えていた。しかしそれを分っていたかのようにハルカは委員会決めのとき高らかに声をあげ立候補したのを覚えている。そして…自分もそれに付き合ったといことも。 「そうだけど…まさか違う事で忙しいとは思わなかったんだもん。」 「違う事?」 「そうよ。…ほら、噂をすれば。」 ハルカの目線の先にあったのは少女たちの集まり。4、5人といったところだろう。その少女たちは明らかに自分たちの方向を見ていた。そして目が合った瞬間、その目が光る。 「シュウ先輩!」 その塊は凄い勢いでシュウに駆け寄ってきた。言うまでもない。シュウ目当ての女の子たち。それはファンクラブなどではない。いわゆる他校の少女。これ幸いにと文化祭に乗じて乗り込んできた様子。 あらかたサインやら写真やらをせがみ満足したかと思えば満面の笑みで過ぎ去っていく。これで本日2回目。文化祭期間での統計は5回。これがハルカの言う『違う事で忙しい』と言う事実。 「これが一番忙しいかも。」 「はぁ…鳳炎内だけでも出来れば勘弁して欲しいんだけど…」 シュウはこめかみを押さえて苦悩する。ハルカが横にいるということで例年より人数は少ない。しかし、少ないといっても全く来ない訳ではないのだ。 「本当大変だね。」 「君にとっては人事かもしれないね。」 「当たり前よ。私そこまでもてないもん!」 「単純明快とは本当に羨ましい限りだよ。」 「悪かったわね!単純で!」 「別に侮辱したわけじゃないさ。…所で今日だったっけ?君の家族が来るの。」 「うん。皆来る予定。」 今日はハルカの両親と弟のマサトが来る日。 一応シュウは家族と面識がある。と言うかハルカの母に凄い勢いで気に入られており、その付き合いはもう親戚並。最初会ったときなんて 『友達以上恋人未満かも?』 なんてハルカの血筋を感じた事を今でも覚えている。恋愛沙汰が好きな明るい人だと。 「でも…何で平日に…」 「パパの休みの都合上そうなったのよ。マサトの初等部は文化祭にあわせて休みだから関係ないけど。だからこんな中途半端な日になったの。…て、ほら話をすれば来たかも!」 自分たちの直進方向に三人組を見つける。視力の良いハルカとは違い、眼鏡をしていないシュウは少し判断するのに時間を要した。間違いない。確かにアレは彼女の家族だ。 大きく手を振りながらハルカは父親のセンリに駆け寄る。 「やっと来た!遅かったよ。」 「すまんすまん。身だしなみに時間が…」 「パパったらママより時間かかるんだから…」 「それよりハルカ実行委員の仕事はいいの?」 「うん。今日は見回りだけだから。」 そのやり取りを少し距離を置いて見つめるシュウ。 「家族団欒…と言ったところかな。」 暫く和やかに話していた4人だったが、母親だけがこちらへと向かってくる。その光景を不思議に思ったハルカは何か話し掛けている様子。そして何をやり取りしたかは分らないが、父親とマサトそしてハルカはシュウのいる場所ではなく、全く正反対の方向へと歩いていった。 「え…?」 どうして向こうに行ってしまったのだろう? 思いもよらない行動に思わず声がもれた。 そして…母親だけがシュウの元へと辿り着く。 「久しぶりね。」 「どうも。こんにちは。」 軽く会釈をするシュウ。その行動に微笑む姿はやはりハルカに似ていた。 「少し、おばさんの相手してくれないかしら?」 「?」 意味もわからず、シュウは母親に引っ張られるままハルカ達とは違う方向へと歩き出す。 「ごめんなさいね。行き成り。」 「いえ、別にかまいません。ですけど…」 「どうしてハルカが戻ってこなかったか…どうして私が誘ったのか…でしょう?」 「はい。」 ハルカは何もいわずにシュウとは別行動をとった。常に一緒に行動しなければならないなんて決まりはないから別に良い。単にいつも一緒にいただけだからそのまま歩いていたと言うだけ。だけど…何も言わないなんて彼女らしくない。 「ハルカたちにね、少しシュウ君と話をさせてって頼んだの。」 「僕と…ですか?」 「うん。最初は皆首を傾げたけど『ハルカが日ごろお世話になってるお礼を言って来るからその間パパたちを案内してあげて』て。それで別行動を取ったの。ハルカとマサトは何かあると思ったみたいだけど、そこは母親の威厳で…ね。」 子悪魔の様に笑う母。その一言で彼女にいう事を聞かせてしまう。やはり凄い人だ。 「別行動になったわけはわかったかしら?」 「ええ。」 「それじゃ、次は誘ったわけを話さなくちゃね。そうね…どこか座れる場所はないかしら?」 「人が多いと困りますか?」 「私はいいけれどシュウ君が困るでしょ?」 シュウがモテると言う事を前提に話す。やはり抜け目がない。それとも自分がそういう事を嫌う事をハルカから聞いているのか…どちらにしても、母親の言うことに間違いはなかった。 「はい…ちょっと人が多いところは…中庭でいいですか?人も来ませんし…彼女もこないと思うから。」 「ええ。シュウ君に任せるわ。」 少し歩くと直ぐに中庭だった。二人は設置されたベンチに腰を下ろす。案の定人は疎らだ。 「人が少ないって本当なのね。」 「ここでは何の催し物もやってませんし…メイン会場からは遠いですから。」 「そう。これで漸く本題には入れるわ。君を誘った理由をね。」 その言葉に何故か緊張感を覚える。別に悪いことをした覚えはない。覚えがないからこそ自分にまとわりつく緊張感と不安。一体何を話すと言うのだろう。 「シュウ君から見て…ハルカはどういう子に見える?」 「え…?」 「お世辞とか言わないでね。ハルカがドジなところは知ってるから。勉強とかじゃなくて性格かな。」 嘘をついてもしょうがない。いや、この人は嘘をついて見破ってしまう。 シュウは自分が思う彼女の真実を言葉にした。 「失礼かもしれないですけど…注意力は散漫ですね。忘れ物は多いし、直ぐにこけるし…」 「うん…」 「目の前しか見えてないから予定なんて忘れてしまう。その上自分の非は中々認めようとはしない。僕の前だけですけど。」 「うん…」 「でも…友達思いの純粋な人。それが僕の思う彼女です。」 「そう…ありがとう。」 その言葉にホッとした。遠からずも自分はこの人の娘に対して失礼な事を言ったのは間違いない。でも『ありがとう』の一言で救われた。 「良かった…家のハルカと一緒で。」 「彼女は裏表を作りきるのは苦手だと思います。頭で考える事苦手だから。」 「そうなのよ。いつも一緒があの子なのよ。我侭なところとか自分を通そうとするところとか…でも長女なのよ」 「?」 「長女なの…家のね。だけど一人っ子みたいなところはあるし…時々マサトより下に見える末っ子。でも…長女なの。」 「あの…すいません、意味がわからないんですけど…。」 その言葉に母はまたも微笑む。暖かくて優しい笑顔。 「長女の性格ってわかる?」 「聞いたことはありますけど…詳しくは分りません。」 「長女はね本能的に頑張りすぎちゃうのよ。責任感が強くて。あの子もそう言うところをもってる。」 「彼女が…ですか?」 「意外?」 シュウは首を横に振る。責任感が強すぎる事も頑張りすぎる事も既に把握済み。だから別にどうも驚かない。 「意外じゃないです。努力家なのは知ってますし…結構責任あるところも。だから…放って置けないんです。変な責任持つんじゃないかとか。」 「そう…なら大丈夫ね。」 その笑みに一瞬彼女がダブって見えた。 「あのこの事をそこまで知っているって事は私が出なくても大丈夫ね。」 「?」 この人の言うことはわからない事が多すぎる。 僕が彼女を理解しているか? 彼女が長女気質と言う事を知っているか? それに何の関係が… 「意味がわからないでしょう?」 「ええ。全く。」 「今はわからなくても…あの子にあえばきっと分るわ。」 「あえば分るんですか?」 「ハルカが長女気質だと見抜いたくらいだもの。いつもは気づいてもらえないハルカの長女としての顔を。だからきっと分る。ハルカを見ていてくれた人なら。」 この人は知っているんだ。自分がハルカを気にしている異性としてとららえている事を。シュウはそれを実感する。 「本当は私でもいいのだけれど…でも、折角ハルカにもそう言う人が現れたんだもの。青春時代くらいはその人に託すのもいいかと思って。」 「僕に…分りますか?」 「分らなかったら…それだけの人。そういう事になるわ。」 もしこの人の言うことがわからなかったら自分はその程度の人になる。 言っては悪いが今彼女に会うことがとても恐ろしく思えた。 「そうだ…」 「?」 「もし時間があればあの子に聞いてみるといいわ。」 恐怖と戦うシュウにその人はそっとシュウに耳打ちをする。 「機会があれば聞いてみて。」 「はい。…でも僕は」 「それじゃ、ハルカたち探しましょうか。」 母親は勢いよくベンチを立つとシュウの手を強引に引く。 こう言う所は本当に親子だと思う。 「会ってみなくちゃ分らない。悪い結果を最初から想定するなんてだめよ」 「でも…」 「さぁ、行きましょう。絶対に分るから…」 「ママたちどこに行ってたの?」 「ママ!ハルカ達のクラスは凄かったよ。」 「ママ、シュウと何話してたの?」 ハルカたちはメイン会場の臨時カフェテラスで会話を楽しみながらお茶をしていた。 そしてシュウと母親を見つけて駆け寄ってきた。 「ハルカが日ごろどれだけシュウ君に迷惑かけてるか聞いてたのよ。」 「シュウ…酷いかも。」 「真実は時に残酷…本当の事だからしょうがないさ。」 「うー……」 他愛もない会話。その中でもシュウは探していた。会って見るとわかると言うその理由を。 「そうだ、シュウの分とママの分のコーヒー買ってたんだ。今はホットより冷たいほうが良いでしょう?」 「有難うハルカ。」 昼になり気温が上昇していたためホットよりはこちらの方が嬉しい。母親の次にシュウが缶コーヒーを受け取る。 「有難う………あ…」 「ん?どうかした?」 そして漸く気づいた。 なんだ…そう言う事か… 「君…」 「え?何?シュウ?」 「すいません、ちょっと用事思い出したんで僕らこれで失礼します。」 「え!ちょっと!まだママに案内…」 「確かにご両親を案内したい気持ちも分るけど、実行委員のミーティングの時間が迫ってる。」 「えー!そんなもの…」 慌てふためくハルカとは対照的に冷静なシュウ。それをみて母は楽しそうに微笑んだ。 「あらら、しょうがないわね。パパ、マサト、ママに学校案内してくれる?」 「いいよ!中等部だったら僕でも分るから。」 「それじゃハルカ、委員会頑張るんだぞ!」 「えー!ちょっと!」 シュウに引きづられるようにしてハルカは歩いていく。その表情は思い切り困惑していた。 「あらあら。」 「ママ…どうかしたの?」 「なんでもないわ。さ、案内が終わったら今日は早く帰らなくちゃ。」 「ママ!ハルカのクラスは本当に凄かったぞ!」 その真意は母親の心の中だけだった…… 「ちょっとシュウ!」 「いいから。」 只管歩くシュウに精一杯付いていくハルカ。その光景を不思議そうに見て通り行く人々。 「ミーティングなんて…」 「ないよ。」 「え?」 「そんな物ない。」 「だったら!」 「こうでもしないと君はこないだろう?」 「どこ……?」 ピタッとシュウの足が止まった。それは保健室。 ガラリと扉を開けるが残念ながら今日は保険医が不在だ。ため息をついたシュウはハルカは中の椅子に座らせ『それ』を手渡した。 「…計って。」 「私熱なんてないよ?」 「いいから!」 滅多に怒らないシュウからの怒声に一瞬ひるんで分りましたとばかりにちいさく『はい』と返事をする。 そしてしばし流れる沈黙。 ハルカの方ではなく、窓を見つめるシュウに視線を落とすハルカ。 3分ほどしかなかったその時間はかなり長く感じた。 「鳴った?」 「うん…」 かなり小さい音だった。外の音が小さいせいかいつもより聞きづらい。 「何度だった?」 「えーと…」 「嘘ついたら…絶縁するよ。」 「はぁ………三十七度八分。」 その声にシュウは深いため息をついた。そして漸く口を開くハルカ。 「どうして?どうして分ったの?」 「手。」 「手?」 「温度がいつもと違ったから…」 「そんな…そんなことで気づくはずない!」 確かにハルカのいうとおり気づくはずがない。体温が高い?それだけで確証を得るには不十分すぎる。 「あとは…いつもと違ったから。」 「違った?なにが…」 「火照った顔、潤んだ目、いつもより遅い歩調、少ない反論、少しの鼻声…まだ言った方がいい?」 唖然とするハルカ。そんな…些細な事で分った?ばれないようにしていたのに。 自分の演技が下手だってことは分ってたけど、無理をする事に関してはばれない自信があった。 それにシュウに上げられたことは事実だけど、他の人は気づかなかった。なのにどうして? 「なんでばれちゃったの…自信あったのに…」 「見てれば分るよ…違うって。」 本当はあの母親の言葉がなければ気が付かなかったかもしれない。 『長女はね本能的に頑張りすぎちゃうのよ。』 その時は何の事か分らなかったけど、きっとこう言うことだったんだと思う。 『ハルカは無理をしても言わない子だから誰かが止めなければそのまま進んで倒れてしまう。』 そう言いたかったのだと。 だから自分に彼女を理解しているのかと聞いたのだと。 長女気質…責任感が強くて頑張りすぎる事を気づいているのかと。 あの人はこう言いたかったのだろう。 そして自分を信頼して今まで母である自分がしてきたことを自分と言うハルカを思う人間に譲ってくれたのだ。 だから思う。 「気づいてよかった…」 もし気づかなければ彼女は確実に悪化していた。そして自分を責めただろうと。そうならなかったことに感謝する。 「気づかないで欲しかったかも。」 シュウとは裏腹にばれた事がかなりご立腹なハルカ。それを分りつつもシュウはハルカにベットを使って横になるように促す。本当は嫌だったが、また怒られては堪らないと観念してベットへと入った。しかし、横にはならず、布団を抱えて体育座りのようなポーズをとる。 「どうして…甘えないんだ…」 「どういうこと?」 「君は変なところが長女気質だ…いつも変なところで甘えて素直で…自分が悪いときに素直にならなくてどうする。」 「違う……」 「何処が…」 「長女気質とか…無理しちゃう事は自分でもわかってるかも。でも本当は…」 「本当は?」 「シュウが今日は案内してくれるって言ったから…」 その言葉に絶句した自分が居た。案の定きょとんとするシュウ。 数日前に交わした会話。 「三日なら案内できるよ」 「本当?実際広すぎどこ周れば分らないかも。」 「鳳炎に来てどれだけたつんだか。」 そう…そんな会話した覚えがある。それを覚えていて…それが楽しみで今日は無理をした? 「はぁ…」 「そんなに深くため息つかないでよ。だって…シュウと文化祭まわれる日って今日しかなかったんだもん。」 「…他の日でも空けたよ。」 「え?」 「君が無理するくらいなら他の日にでも出来たのに。」 「そう…なの?」 思いがけないシュウの言葉に目を丸くする。自分の思い込みで今日しかないと思っていた。でも実際は頼めば何とかしてくれたと言う事実があることに驚く。 「そう…だから…」 「?」 「甘えて欲しい。」 それが自分の本当の気持ちだった。 君が無理するくらいなら他の日でも良い。自分とまわれることをそこまで楽しみにしていたなんて思わなかったんだ。頑張りすぎる君だから…自分の前では頑張らないで。 シュウの表情はそう物語っていた。その顔に罪悪感をぼえたはるかは謝罪する。 「ごめん…」 そしてシュウはつくづく思う。 「…あの人の言うとおり…こればかりは見ていないと気づかないかもしれないね。」 「何か言った?」 「いや…別に。そうだ…」 「ん?」 「どうして君は実行委員になったんだ?」 この言葉はあの時彼女の母親から言われた言葉。そう…聞いてみると良いと言われた言葉。 「それは…」 「それは?」 「シュウと文化祭を一番楽しむ方法。それが実行委員だと思ったから立候補したの。だって、例え実行委員でなくてもシュウはいろんな係についちゃいそうだから…。」 その言葉は自分の心に温かい風を運んだ。 丸で保健室に入ってくる暖かい季節風。 「だから実行委員になったの。でも…今は違う意味でなってよかったと思うかも。」 「どうして?」 「こうして…シュウと話が出来るから。いつもはファンの子達がいたから話せなくて…だから最終的には良かったと思う。」 その顔があの時の彼女の母親の笑みとそっくりで…温かかった。 結局彼女の母親は何でもお見通しだったんだ。 彼女が長女気質で頑張りすぎるってことも。 彼女が頼るのを物凄く苦手な事も。 僕が彼女を気にしてるってことも。 僕が彼女の言葉で暖かくなる事も。 全部全部知ってたんだ。 だから僕らの事を気にしていた。 だから僕に彼女を止めてくれたと頼んだ。 だから僕は甘えて欲しいと願う。 今はまだ無理かもしれない。 恥ずかしいと君は言うだろうから… でも本気でそう思うんだ。 僕の前では… 長女じゃなく君でいてほしいから。 二人の前には漸く文化祭の終焉が見え始めていた… to be continued... 作者より… 実行委員という題名の癖になんらそれに振れてない気が… まぁ、その辺はスルーして下さい。 二人が実行委員と言うのは私の中での定理です。 というか、私自身が文化祭実行委員だったので、 その裏方の楽しみとかを味わって欲しいという考えで、 二人にはなっていただきました。 だけど大方シュウとママの語り。 ママはシュウのことかなり気に入ってます。 だからハルカの事を大切にして欲しいと思う。 それが今回のお話。 多分ハルカの事だから仕事無理しすぎて 風邪でも引いたんだろう。 それに是非気づいてやって欲しかったんです。 かなり文化祭から離れてしまいましたが、 このお話の意図が伝われば幸いです。 2005.11竹中歩 |