鳳炎学園中等部のお祭騒ぎは漸く幕を閉じようとしていた。
 修学旅行に始まり色々問題のあった体育祭、そして色々絆が深まった文化祭。
 因みに初等部の文化祭は『文化まつり』と言い中等部より一週間早く、高等部の場合は『学園祭』と称して中等部より一週間遅くに行われる。それをひっくるめてしまえば、約三週間がお祭騒ぎと言う事。それでも後夜祭だけはやる事が全て一緒である。
 文化祭最終日の夕方6時に始まり、校庭のど真ん中で掲げられた『鳳凰の炎』と呼ばれるキャンプファイアーの周りでフォークダンスを踊るのがこの学園の慣わし。『鳳炎』という学園の名前に引っ掛けて作られたらしいが詳しい理由はわかっていない。
 そして…例え私立だろうが公立だろうがフォークダンスの意味は変わらない。
 踊る相手が『特別』だと言う意味を持つのは…





『文化祭〜後夜祭〜』





「はぁ…はぁ…はぁ…」
 夕方6時を過ぎた頃…冬将軍の到来時期ともあって辺りは既に真っ暗だ。それでも校庭だけはキャンプファイアーや露店、イルミネーションの飾りなどで煌びやかな光を放つ。しかし、それとは逆に校舎にはぽつぽつと離れた教室の光があるだけ。校庭から見ればかなり寂しい風景。だが、それこそが彼にとって幸運とも言える状態だった。
「また…はぁ…今年も…か…」
 荒い呼吸、途切れる言葉、火照った肌、軽く乱れた服装。それは誰でもない。中等部で知らない女子はいないと噂されるほどの人気を誇る男子生徒シュウだった。
 今年も彼は『あるもの』に追われている。それが近づいたのを察知して手近な教室に身を隠していた。

「ねぇ、いた?」
「こっちには居ないよ?」
「あ!あっちで足音してる!」
「きっとそれよ!」

 様々な声と大きな足音それも複数。それらは明らかに何かを探していた。そう………シュウと言う人材を。
 少女たちが行き過ぎたのを耳で確認しシュウは力尽きたように壁伝いに座り込んだ。
「どうして見つけられるんだか…」
 シュウにとってこれは毎年の事であった。後夜祭中ずっと逃げ回るという事が。
 後夜祭はフォークダンスを踊る物。つまりは男女が手に手を取り楽しい時間を過ごすと言う意味を持つ。もちろん友達同士でも、先生とでも、家族でも、はたまた飛び入りの一般来場者でも構わない。しかし、年頃の女子と言うのは異性の男子と踊りたいと言うのが本音。
 恥ずかしい?もしその異性がOKしてくれたらどれだけ嬉しいだろう。恥ずかしいなんて感情吹き飛ぶ子が大方を占める。
 そして先ほどの少女たちはまさにそれ。シュウに申し込みをしに来ていたのだ。
 断られるのは分っている。だけどもしかしたらOKしてもらえるかもしれない。そんな一途の望みをかけた子達の集団が血眼になってシュウを探している。それが今の現状。
 案の定、ごたごたが苦手なシュウは毎年逃げ回っている。当たり前と言えば当たり前。
 校庭で異性と踊ると言う事は公認カップルの意味を示す。元々恋人同士の人間は良いだろう。でも、その気がない相手と踊ってしまったら?次の日には確実に公認カップルになっている。そんな事シュウが望むはずがない。それに一人をOKしてしまえば次は私が…次は私がと続々と人が集まってくるのも目に見えている。だって、フォークダンスは相手を変えて踊っても良いのだから。
 考えただけでも頭が痛い。それを回避するべくシュウは後夜祭の最中身を隠している。
「今年はここにいるほうが安全かな…」
 幸い自分の飛び込んだ教室は校庭に面していたため今の学園内の状況がおおよそ判断できる。それにこの教室は2階にある第2理科室。滅多に使われる事はない。夜の理科室なんて不気味で近寄る生徒はまず少ないしその上準備室は内側から鍵がかけられる。身を潜めるのには絶好の場所だ。
「花火大会まで…30分弱…か…」
 金持ちの学校と言うだけあって、文化祭フィナーレと言わんばかりに花火が盛大に打ち上げられる。その光景は何度見ても綺麗で美しいものを好むシュウが文化祭で一番楽しみにしていた。だけど…
「今年…彼女とは見れないのかな…」
 学園生活において常時シュウの隣にいた少女。その姿は現時点で視界にはなかった。
 本当は一緒に見る予定だったのだが、5時半だっただろうか?少女が友人を見つけ自分の傍から離れたその隙を付いて、少女の襲撃。それは間違いなく自分目当てだと悟ったシュウは少女に迷惑をかけるわけには行かないと思い、その場を離れてしまった。
 少女とは…お祭騒ぎが大好きで、友達思いでも物凄いおっちょこちょいで目の離せないじゃじゃ馬娘。ハルカの事。
 いつも一緒にいたのに…今日と言う楽しみを分かち合いたい時には傍にいない。それがこの文化祭の心残り。
「迷惑かけるわけにも行かないからね…。」
 誰に言うわけでもなく、小声で自分の心を言葉にする。そうやって気を紛らわせないととてもこの孤独感は拭えない。
 今ハルカは何処にいるのだろう?
 ふと携帯電話をポケットから取り出しメールを打つ。電話だと話し声を察知され見つかってしまう可能性があったからだ。
 適当に『今何処にいる?』と打って、再び電話をポケットにしまう。
「合流ぐらいなら…何とか。」
 その時だ。また複数の足音が自分に近づいてくる。それは明らかにこの理科室を狙っていた。
 シュウは見つかるのを避けるため、素早く準備室に入り内側から鍵を閉める。
 案の定…足音は理科室の前で止まる。


 ガラリッ


 心臓の鼓動が聞こえてきそうだった。
 別に見つかっても命をとられるわけではない。でも心臓に悪いものは悪い。この準備室に気づかず通り過ぎていくのを祈るだけだった。
「ねぇ!いないよぉ!」
「でも確かにこっちに行ったよ?」
「もしかしてトレイに篭ったんじゃない?」
「あ!準備室とかは?」
 その少女の一声がシュウの心拍数をさらに上昇させた。
 もう限界かもしれない…脳裏にそんな言葉がよぎる。
「あ!やっぱり今廊下で音した!」
「え?」
「廊下って言うよりも上の階?3階よ!今音したもん!」
「本当に?」
「だって、夜だから響くもの!早く!」
 一瞬、偶然の女神に祈った自分がいる。彼女たちは再びこの場から遠のいてくれたのだ。
 今日は本当に運が良い日だとつくづく思う。
「助かった…。」
 彼女たちの話し声と足音が聞こえなくなったのを確認して準備室の鍵を開けた。
 そのとき



 〜♪〜♪〜♪



 軽やかなメロディーが耳に届く。それは携帯電話の着信。まさか、まだ残っていたなんて!
 念を怠った自分を後悔した。もう少し時間をおけばよかったと。
 鍵を開けてしまったのだ。人がいたのはばればれ。
 観念したシュウはその姿を理科室へと曝け出す。
「!?」
「!?」
 時が…止まった。まるでその空間だけ時計の針がなくなったかのように…








 どうして…彼女(ハルカ)がこんな所に?







 目を丸くする自分と、同じように驚くハルカ。二人とも凍ったままだ。
 しかし、それは数秒も続かず、行き成りハルカは物凄い速さで準備室へとシュウを連れ込み鍵をした。
「な…」
 言葉を口にしようとしたシュウだが、ハルカに口を右手で塞がれ喋れることを止められる。
 そして…再びあの複数の足音。しかも音が大きい。人数が増えたような音。
 見つかったらどうしようかと言う緊張感の心拍数と、ハルカと接していると言う恋愛の緊張感が交差する。
 いつもは余裕にしているシュウだが、ハルカの行き成りの行動には冷静さを保つが精一杯だ。
「静かにしてて…」
 小声でハルカはそう言った。ハルカ自身も緊張の眼差しで廊下へと目をやる。それはただ事ではない瞳。それを察したのか、シュウの緊張感から恋愛要素だけが抜け、発見されると言う恐怖に似た緊張感に戻る。
 準備室の窓ガラスはスリガラス。廊下側からは中の様子は見えない。しかしもちろん声はする。

「いたか?」
「こっちにはいない!」
「えー…どこに行ったんだよ!」
「足速いからなぁ…」
「おい!今下の階から足音が!」
「俺も聞こえた!女子の声みたいなのも!」
「なら行くぞ!」
「絶対に踊ってもらうから!」
「ハルカちゃーん!」

 その声にシュウは耳を疑った。ハルカ?たしかにそう聞こえた。
 その集団が過ぎ去って漸くハルカはシュウから手を離す。
「はぁ…助かったかも…。あ、行き成りごめんね。」
 悪びれた様子でハルカは顔の前で手を合わす。
「本当だよ…行き成り口塞ぐんだから…」
「ご、ごめん…良く考えたら恥ずかしい事だね。あはは…」
 さっきの緊張感…前半は確実にハルカと接近していたせいだろう。それをハルカも漸く理解したようで心なしか顔が赤い気がした。
「でも…まさか君も逃げてたなんてね。」
「そうなのよ…ほら私が友達と話してたときにシュウがいなくなったでしょう?女の子たちに追われて。あの後に男子がいきなり踊ってくれーって…。最初はいいかなと思ったんだけど…人数が多すぎて怖くなって逃げてたの。」
「へぇ……」
「な、なによ?」
「や、君みたいな女子でも申し込みがあるんだと思って。」
「失礼ね!」
 実際…シュウは嫌味を言うどころではなかった。さっきの人数から確実にハルカは数人の男子生徒に思いを寄せられている事実が判明したからだ。しかも追ってきていた人数は明らかにシュウより上。自分でも人数が増えたと思ったくらいなのだから。それに申し込まれたのは今日だけじゃないだろう。ダンスの申し込みは随時行って良い。それを考えたら数人どころじゃない。きっと自分の予想を遥かに上回る人数がハルカを好きだと言う事実。それが漸く形になってシュウの目に入った。とても冷静さを保てる状況ではない。
「友達と踊れば良いのにね。」
 それでもハルカは何事もないかのように振舞う。あんな人数に追われているのに…本当に彼女はモテると言う自覚がないのだろうか?
「…君さ……」
「ん?」
「自分がモテるって思った事ないのかい?」
「………私が?」
「そう。」
 自分でハルカの心を探るよりは明らかに分りやすい。シュウは思い切って聞いてみる。
「…ないな。」
「どうして?」
「だって…モテるって言うのはシュウみたいな人のことでしょ?私とは全然違うかも。」
 無邪気に笑うハルカの姿にシュウは呆れる。
「君は分ってないね。」
「え?」
「少なくとも…君を思ってる男子は僕の知る限り決して少なくはない。」
「嘘だぁ。」
「じゃぁ、あの男子たちは一体何なんだ?」
「あれは…違うと思うけど。」
 例え申し込まれても信用できない。どうしても友達として踊りたいんだと思い込む自分がいるのも確か。
 考え込むハルカにシュウは思わず笑みがこぼれる。
「どうやら君は愛される人材と言う事みたいだね。とてもそうは思えないけど。」
「悪かったわね。」
「でもいるのは事実なんだ。君を好きでいる人が多数いる事は…罪な人だね。」
 シュウはからかうかのようにさらに笑ってハルカに問い掛ける。
 その言葉はハルカを驚かせ赤面させるには十分過ぎるほどだった。
 だって…そんな人いるとは思わなかったから…
「やっぱり自覚はなかったんだね。」
 自覚があったらここまで赤くはならないし驚きもしない。その初心さが可愛らしくてシュウはまた笑う。
「あ、あったらナルシストかも。」
「まぁ、確かに。」
「だって…私の何処がいいのか分らないんだもん。」
「どうして?」
「どうしてって…こんなドジ誰が好きになってくれるのよ?」
「容姿とか…スタイルとか…運動神経とか…。」
「それは恋愛じゃないかも。」
「……え?」
 意外な言葉がハルカからもたらされる。どういう事だろう?
 理解できないシュウの顔を見ながらハルカは優しく微笑んで言葉を生み出していく。
「確かに一目ぼれってあるけど…あれは外見とかじゃないと思うのよ。きっと何か通じる物があって好きになるって。だからその人の『何か』が分らないと恋愛じゃないと思ってる。容姿を好きって言ってもらえるのはすごく嬉しい事だけど、それは自分のことを好きになってくれたんじゃなくて『外側』を好きになってるってこと。だから…外見で好きになるのは恋愛じゃないと私は思ってる。恋愛は『中身』でするものでしょ?」
 シュウにとってそれはとても大きな衝撃。
 彼女はシュウが求めていた思いと言葉をもっている。
 それがなにより嬉しくて…大きな衝撃だった…。
「だから…私の中身を好きになってくれる珍しい人ってそうそういないと思うから…モテるって自覚ないのよ。まぁ、好きになりすぎて『全部好き』て言うのは別だけど。」
「そうだね…僕も恋愛は中身ですると思ってるから君の意見には賛成だよ。」
「へぇ、やっぱりシュウでも人は外側の美しさじゃなくて中身の美しさを取るんだ。」
「当たり前だよ。中身が美しい人は自然に外も美しくなるんだから。逆に中が汚い人は外も汚い。」
「ごもっとも。」
「一人だけ……」
「ん?」
「一人だけ…外見だけじゃなくて中身を…君と言う人を好きだという物好きを僕は知ってるよ。」
「…え………」
「君の………」








『バーンッ!』
『ババババッ』
『バンバンッ』







「うわぁ…」
 言葉をさえぎるかのように花火が打ちあがる。
 案の定ハルカはシュウの言葉なんてそっちのけで窓から花火を眺めていた。
「ねぇ、シュウこの場所から見ると凄く綺麗だね!」
「そうだね…」
「ねぇ…シュウ…」
「ん?」
「シュウは…いつも私の事助けてくれる。」
「なんの…こと?」
「寂しい時とか…悲しい時とかいつもシュウが一番に見つけてくれる。今日だって『今何処にいる?』てメールくれたでしょ?」
「ああ…」
「私理科室なんかに逃げこんだから怖くてしょうがなくて…その時にシュウからのメールが着てホッとした。それに…追いかけてる女子かも分らないのに姿、現してくれたかも。」
「あれは…単なる偶然で…」
 そう…何もかも偶然だった。今日一日偶然の女神がついているかのように。
 追いかけていた女子たちが…ハルカの足音をシュウのものと間違えて追いかけて…
 追いかけてきた男子たちは…女子たちの声と音をハルカの物と間違えて…
 女子たちの来た後何も知らずハルカが理科室に逃げ込んで…
 最終的には扉を開けようとした瞬間にハルカの携帯が鳴らなければ姿は現さなかった。
 全ては偶然が重なって…既に奇跡と呼ぶに近いものだった。
 それでも彼女はそれを偶然とも奇跡とも言わず…救済と呼ぶ。なぜ…? 
「偶然でも助けてくれた事には間違いないかも。」
「でも…」
「それに…シュウは偶然じゃなくても助けてくれるって知ってるもん。ちょっとお節介だけど。嫌味言うけど優しいって知ってるから…だから私はシュウのこと好きよ。」










『ドーーーーンッ』









 一瞬花火が止まって見えた。
 今なんて言った?
「今…なんて?」
「え?好きだって言ったのよ?何?気味が悪いとか言う気?」
「そうじゃなくて…そう言うのって雰囲気とか……」
「あ……」
 そうだ…忘れてはいけない。ハルカが『ドジでおっちょこちょい』という事を…
「ストーップ!!」
「まさか……」
「うん…まさか。」
「はぁ、そんな事だろうと思ったよ。」
「ごめん…恋愛感情とかそんなんじゃなくて…」
「『友達として好き』だろ?」
「うん…。」
 やはり…思ったとおりだ。そんな事ハルカが軽軽しく言うはずがない。
 呆れと嬉しさとちょっとしたがっかり気持ちがシュウの周りを囲う。
「全く…君って人は…」
「ごめん。」
 そんな落ち込む表情のハルカを見てシュウはからかいのときのような笑みをこぼす。
「本当…美しくないね。」
「美しくなくて結構よ!そうだ…シュウの言ってた私のこと好きな人って…」
「言ったけど聞いてなかったのかい?」
「だって、花火と重なってて…」
「一回しか言わないからもう言わないよ。」
「ええー!!そんなぁ!…でもその方がいいかも。」
「え?」
「だって…その人気持ちはちゃんとその人から聞きたいから…」
「僕もそれに賛成だよ。…さて、フォークダンスどうする?」
「踊ってもいいけど…余り踊れないし…戻っても頼まれるだけだし…」
「なら…ここで花火見物の方がいいかな。」
「うん!私は最初から踊らなくてそのつもり。ほら、シュウと見ながら食べようと思って色々買ってきたんだから!」
「どこからそんなに…それだけ食べれるのかい?」
「問題ないわよ。」
「その細い体にどうやって消化されるんだか。」




 どうやらまだ焦らなくていいみたいだね。
 花より団子。恋愛より食い気の彼女だから…
 まだまだ恋愛には程遠そうだし。
 まだまだこの関係の方がからかって遊べるから…
 僕はまだこのままで良い。
 それに…僕の中を知ってくれてるって分ったから…
 それだけで十分。
 僕の欲しかった思いを…言葉を知ってくれてるから…
 きっと大丈夫。





「修学旅行に体育祭に文化祭色々楽しかったね。」
「怒涛だったね…。」
「本当。でもさ…」
「でも?」
「友達とかシュウがいれば…毎日楽しいから私はこれでもいいかも。」
「素直だね…」






 後夜祭の花火とともに今年の行事は幕を下ろした。
 きっとこの一ヶ月の出来事は…
 二人の良い思い出話になるのだろう…

                                      END


作者より…
えー、これで学園的お題10(自作)は全て終了です。
お付き合いくださって有難う御座いました。
後夜祭ってことで最後くらいは誰も絡ませないで、
二人の世界です。
ハルカはかなりもてると思う。でも本人は自覚症状なし。
それにシュウが危機感を感じて先走ったという奴です。
告白しても良かったのですが、やはり私の定義
『片思い以上両思い未満』
本当はお互いの心わかってるけど、
この微妙な関係の方がまだまだ楽しいという年頃が
大好きです。
十数年前テイストの学園ものが私のテーマ。
常識とか恥ずかしさとかはシュウハル書く時点で
三丁目の田中さんのミジンコの餌にのし付けてあげました。
つまりもうないってことです。
その世界観を共感してくださる勇士がいれば私はそれで満足。
長い間でしたが、本当に有難う御座いました。
これからも私ごときですがどうぞよろしくお願いいたします。
読んでくださった全てのシュウハル好きさんに愛をこめて。

              2005.11竹中歩